製品のコンセプト
「発注したけれど、いつ納入されるのかわからない!」
「過去の仕入を調べるのに手間がかかり、値下げ努力がされているかわからない!」
「棚卸しないと、いくつ在庫があるかわからない!リアルタイムに管理したい!!」
「間違った品物を納入してしまい、お客様よりクレームされた!」
「BOI事業種別に決算書を作成しないといけないが、どうしたらいいだろう?」
「在庫管理に“ストックカード”が必要とタイ人から言われたが、これは何だろう?」
このような問題が発生していないでしょうか。
タイ現地法人で業務管理システムを導入する際に、最初に検討されることが多いのが「会計ソフト」です。
本社から「会計だけでも早期にシステム化したほうが良い」と言われて、検討されるお客様が多いという印象です。
しかし、「会計」のシステム導入だけでは、これらの問題を解決できません。
会計システムを正しく運用し、決算処理のスピードを上げ、かつ精度を上げるためには、会計につながる業務の精度向上が不可欠です。
これらは「在庫管理」、「販売管理」、「製造管理」、「原価管理」などの業務です。
また、ひとくちに「在庫管理」といっても、お客様の取り扱う品物により、求められる管理項目が異なります。
「個数」で管理できる品物もあれば、「重量」を管理する品物もあり、またそこに単位変換の計算式が必要な場合もあります。
「手のかかる業務」ほど、パッケージがそのままでは適応しません。
お客様業務の改善点を確認しながら、パッケージをベースにしながら追加機能をお客様と検討し、業務改善につながる効果的なシステム導入ができるソフトウェア、それが「THOMAS GLOBE」です。
THOMAS GLOBE の機能概要
- 多言語対応(日本語、タイ語、英語)
日本語、英語、タイ語をはじめ複数言語をサポートしており、言語選択メニューバーによって、簡単・自由に使用する言語をリアルタイムで切り替えることが出来ます。
エクセルにデータを搬出する際も、選択言語で出力できます。
また、言語の切り替えのためにシステムへログインしなおす必要がないため、画面に表示したデータ、検索条件などを維持したまま、言語を切り替えることができます。
- 段階的な導入に対応
お客様の業務の状況に合わせて、段階的にシステム化を進めることができます。
最初は、「販売管理」と「会計」をシステム化し、あとからバーコードを活用した「製造管理」などを導入することもできます。
業務フローに合わせたアイコン形式のメニュー画面
お気に入り登録により、使用頻度の高い画面がアイコン表示されます。アイコンは取り決めた業務の流れに合わせて、自由に並べ替えできます。マニュアルを都度見ることなく、迷わず簡単に運用できます。
多言語対応
タイ国内向けには、日本語、英語、タイ語の3ヶ国語をサポートしており、言語選択メニューによって、簡単・自由に使用する言語を切り替え出来ます。
- KEYENCE社のバーコードに対応
バーコード活用により、在庫に紐づく各実績 入力を自動集計できます。
出荷実績管理、材料の払い出し管理、製造品の出来高管理、ロットトレーサビリティ管理など、在庫に紐づく各情報をバーコードと無線LAN環境を活用し、リアルタイムに集計します。
ハンディターミナルと連携し、実績を自動集計
KEYENCE社のハンディターミナルに標準対応しています。
ハンディターミナルと無線LANを活用し、読み取ったバーコードから各実績をリアルタイムに基幹システムに反映します。
- 「見える化」に対応
BIツールを標準でサポート。複数のデータからレポートを作成。更新ボタン一つで集計表を更新できます。
MS OFFICE ともシームレスに連携し、集計結果をパワーポイントなどに張り付け、報告用に体裁を整えることも簡単にできます。
スマートフォン、タブレット向けのアプリケーションも豊富にご用意しています。
従来のパソコンに向かっての作業だけでなく、タブレットなどを活用し、出先からのアクセスも容易にします。
スマートフォン、タブレットを活用してのシステム運用もご提案できます。
タッチパネルを利用して、簡単・直感的に使用できる画面デザインとなっています。
WEBフォームのアプリケーションのため、スマートフォン、タブレットの端末の種類によらず対応できます。
選べる会計業務の運用
- THOMAS GLOBEの会計モジュール導入による会計業務の内製化
タイの会計基準、税務に即した会計モジュールを、お客様ご予算に応じて提案します。
THOMAS GLOBEの会計モジュールは、
1.日本語による財務諸表の作成
2.VAT、WHTなどの税務署への報告レポート
3.販売管理、在庫管理などとのシームレスなデータ連携
これらを標準でサポートしています。
管理会計をどこまでできるかなど、機能要件が高いほど、費用もかかります。ご予算と必要な管理要件に合わせ、オーバースペックとならないように導入対応します。
税務署に提出する各書類を標準サポート
タイの税法に準拠しており、税務署への提出が求められる各種レポートを標準でサポートしております。
日本語決算書資料出力に対応
試算表(TB)、貸借対照表(BS)、損益計算書(PL)を日本語で出力できます。またそれらの決算書から仕訳帳や各伝票へのドリルダウン検索も容易です。
- 会計事務所とも連携
タイ国の会計業務を内製化するには、会計ソフトの導入と、必要な要件を満たした『会計記録担当者』の採用が必要になります。
(タイでは、月次の納税、財務諸表作成には、サインナー資格であるCPDが必要です。)
また、人材の流動性の高い社会のため、会計担当者が突然辞めてしまうなどのリスクもあります。
会計ソフトの減価償却費と、会計人材の人件費・リスクを考えますと、会計業務の内製化=コストダウンとはならないケースもあります。
そこで、会計業務は、引き続き会計事務所へ委託し、 会計事務所から求められる必要なデータ一覧をTHOMAS GLOBE から直接出力できるようにすることで、効率化を図ることもできます。特別なカスタマイズ開発は必要ありません。THOMAS GLOBE に標準実装されているBIダッシュボード機能を使用することで、会計事務所から求められるデータ一覧を簡単に加工、出力するように設定できます。
人工知能(AI)による紙伝票デジタル化と会計仕訳入力の自動化に対応
- AIにより紙伝票をデジタル化し、さらに会計帳簿への仕訳入力を自動化
「タイはなんでこんなに紙の伝票が多いんだ!」
「タイはなんでこんなに間接業務のスタッフが多いんだ!」
タイで働き始めた日本人の方とお話させて頂くと、このような課題を挙げられる方が多くいらっしゃいます。
取引先からの請求書や領収書などの他にも、社内の経費精算の申請伝票など、タイは紙伝票が大変多く、紙伝票からの単純な入力作業に多くの時間が費やされています。
人工知能(AI)の進化は目覚ましく、タイ語への対応が進んできたことから、これまでどうしても手作業で入力せざるを得なかった取引先からの紙の請求書や領収書、社内の小口現金管理の手書き伝票などを、人工知能(AI)を活用してデジタル化し会計帳簿への仕訳入力まで自動化します。
日本人SE・タイ人SEによる安心のサポート体制
- 日本人SE 8名、タイ人SE 30名がバンコクに常駐勤務、安心のサポート体制
「THOMAS GLOBE」のタイのサポート体制は、現在、日本人SE 8名、タイ人SE 30名が窓口となって対応しています。タイ語のサポートはもちろんのこと、日本語によるお問い合わせにも迅速に対応しています。
さらに、プログラム開発拠点をインドの5都市に構え、200名以上の開発スタッフが、お客様の会社の成長に合わせて、継続したパッケージ・ソフトウェアのカスタマイズと維持・メンテナンスを行い、安定した稼働を支えています。